コンサルが読む決算

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融資の簡便さと怖さ

日経でこういう記事を見た。

r.nikkei.com

中小企業の資金繰りへの不安を解消するサービスとして、会計サービス系の融資が紹介されている。

中沢社長が使った「アルトア」と呼ぶ弥生系の融資サービスは会計ソフトで蓄積した入出金情報や取引データ、顧客属性を人工知能(AI)で分析して企業の信用力を見極める。取引履歴をもとに企業に無担保で小口のお金を貸す「トランザクションレンディング」と呼ばれる新型融資のひとつだ。

地銀が融資の審査時に使う従来の「スコアリングモデル」は決算書を基に貸出先の健全性を点数化するが、トランザクションレンディングは入出金情報を分析する。例えば、売上高が同じ2億円でも取引先が10社を超え毎月継続的に受注していれば貸し倒れのリスクは小さい。かたや取引先が1社で年間数件の大型受注ではリスクが大きくなる。

 従来の金融機関と比べて審査に要する時間も短く、提出する書類も少ない(というかほぼない)。こういったメリットから利用する中小企業はこれからどんどん増えていくだろう。

ここでふと考えてみた。「お金を借りることへの物理的ハードルが下がると、心理的ハードルももちろん下がるな」、「それって会社にとっていいことなのかな」と。

毎日の資金繰りに追われる会社にとって、短期間の審査でお金がが借りられるならそれは助かるだろうが、融資なのでもちろん返済があり、金利がある。

借りやすさに目が行き過ぎて、金利が積もりつもって後から首を絞めることになりかねないか。

大企業であればレバレッジによるキャッシュフローの増加や、信用力による借り換えも可能だろうが、中小企業の場合はこういった方法はとれないかもしれない。

つまりその場の資金繰りをなんとかする短期的視点だけでなく、中長期的な視点も必ず持っていないとだめだよね、というお話。

前職の時は毎日資金繰り表を眺めていました。毎日お金のことばかり考えていて生きている心地はあまりしなかったです・・・