コンサルが読む決算

決算説明資料が好きなコンサルタントのブログです。

観客水増し問題について

奈良クラブの観客数水増し問題について考えてみたい。

クラブの公式声明はこちら。

http://naraclub.jp/cms/wp-content/uploads/2019/12/d16a262dc4d6a7fb123b83b8a2c11800.pdf

調査によれば2015年度のシーズンから今シーズンまで常態化していたのこと。今シーズンでは、3節目から観客数を水増ししたとのこと。

その理由は、目標である年間3万人の観客数を確保するため、開幕戦、第2節の入りではとてもじゃないが達成できないからということです。

Jリーグにはリーグライセンス制度があり、ライセンス基準を満たさなければJリーグに参加することができません。

これが結構厳し目な基準で、スタジアム収容可能人数やクラブ運営会社の決算状況などがあります。

スタジアム観客数というのは、サッカークラブにとって非常に重要な数値です。ビジネス面で考えた時、最も重要なコンテンツは試合であり、試合を盛り上げるのは試合内容だけでなく、観客、サポーターが作り出す熱狂です。クラブ経営側は、この熱狂を作るためにビジネス主にマーケティングを行います。

私も今JクラブのマーケティングPJに参加していますが、本当に難しい。コアなサポーターのみなさんに加え、ライトなファン層にどれほどスタジアムにきていただけるか。

試合だけではなく、イベントを開催したり、スタジアムでの体験価値をあげることに必死なわけです。

 

これを水増ししたということは、各クラブへのある種の冒涜なのかなと。必死に働いているみなさんからしたら、「許せない!」という気持ちよりも「なにやってんだよ」という呆れた気持ちの方が強いのではないかと思います。

 

奈良クラブのこの事実は経営陣側の処遇にも何らかの影響があるでしょう。私個人的には本当に残念なことでした。