ベンチャーキャピタリストは思った

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チャーチルに学ぶ危機管理能力

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前回の記事でアウトプットの重要性について書きました。

 

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ということで、早速週末に家で鑑賞した映画『ウィンストン・チャーチル』について書いていきます。

 

劇場公開が2018年3月末なので、もう半年も遅れてました。汗

 

時間が限られた映画という特性上、チャーチルの一生を描いたものではありません。ドイツの独裁者ヒトラーが軍事力によりヨーロッパの覇権を握ろうとしている中、これまで穏健策で対応をしてきたチェンバレン首相が退任を迫られ辞任をすることに。

 

野党と協力した挙国一致内閣を作るため、人選は困難を極めます。野党が賛成する人物。それがチャーチルでした。チャーチルは当時海軍大臣。彼のこれまでの失策を理由に、所属する保守党のトップ層は彼を嫌っていました。「こんな難局、あいつじゃ無理だ」と。

 

しかしながら、野党と協力を体制を組むため、保守党は彼を時期首相とし、正式に国王から組閣を命じられます。

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上の画像にあるように、本作では就任から、映画にもなり有名な「ダンケルクの戦い」までの27日間を描いているのですが、「就任から1ヶ月もせずに大一番かよ」というのが私の正直な本音。

 

たった27日の間で彼がどういう策を持って政治的、外交的立ち回りをしていくか。非常に面白かったです。少しネタバレになってしまいますが、史実に基づいていますし、いくつか書いていきます。

 

①政敵を近くに置く。

 元首相のチェンバレンと、外相のハリファックスを閣内に留めます。彼らはチャーチルに否定的な姿勢で、ヒトラーとの講和を進めようとします。

詳細は描かれていませんでしたが、こんな理由があるんじゃないかなと。

・近くに置くことで暗躍をさせないようにする

・幅広い意見をえるため

いずれにしても、敵を近くに置くことが難しいこと。チャーチルの凄さを感じます。

 

②弱気な政策路線は取らない。

チェコが降伏。ベルギー、オランダ、フランスに進行し、ヨーロッパで猛威を振るうヒトラーに対して、徹底抗戦の姿勢を貫きます。

英国の主権確保、国際的な立場もあるのでしょう。戦い続けることを貫きます。

ハリファックスはヒトラーとの講和を視野に、イタリアの独裁者ムッソリーニを仲介役に進めますが、チャーチルは怒鳴り散らしながら、これを止めます。 

この強気な姿勢が後の連合国の勝利につながります。 

 

③国民の声を聞く。

 それでも、ダンケルクで数十万人の兵士が包囲され、英国軍の大半を失ってしまうかもしれない状況下でチャーチルの決意が揺らぎます。

最善策はなんなのか。思い悩んだチャーチルは、史実がどうかわかりませんが、一人で地下鉄にのり、乗客(国民)に意見を募ります。

皆はヒトラーに屈することは「Never!(絶対にダメだ!)」と声高に叫び、チャーチルは決意を固めます。

今の時代ですら、政治家がこんなことはしないでしょう。

この人の人間の大きさを感じます。

 

④希望を捨てない。

③でも触れましたが、ダンケルクの兵士を救うために大量の艦船を必要としますが、すでに英国海軍にその余力はなく、同盟国アメリカからも断られてしまいます。

そこでチャーチルは民間船の徴収を指示し、結果として大船団がダンケルクの海岸に向かい、大半の兵士の救出に成功しました。

絶体絶命の状況でも希望を捨てずに作戦をひねりだしました。

 

以上が、映画をみて感じたチャーチルの危機管理能力です。

やはり「型破り」。政治だけでなく、ビジネスでも必ず参考になる映画だと思います。