ベンチャーキャピタリストは思った

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小売業の変遷がうまくまとめられてた本

 

先日、本屋で平積みされていた『GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読んでいる。

まだ序盤ですが、アメリカ小売業の変遷がうまくまとめられていたので、備忘がてら書いていきます。

 

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

 

①町角の店舗

いわゆる個人店。20世紀前半、まだ移動手段が限られ町のコミュニティが役割を果たしていた時。店舗側はだいたい家族経営、地域のお客さんとの関係が密。

②デパート(百貨店)

老舗デパートのハロッズやベインブリッジ。

「監視から解放された裕福な女性たち」が新たなターゲットとなり、百貨店側は「100の売場、レストラン、最上庭園」などを配置し、「博識な販売員を配置」した。新たな職業ができたことで女性の社会進出が徐々に始まる。

家族経営だった町角の店舗から組織が大きくなり、人材に投資をする時代となった。

③ショッピングモール

「20世紀半ば、アメリカで車と冷蔵庫が普及した。そのため遠くの小売店まで車で出かけて多くのものを買い、食物を長く安全に保存できるようになった」時代、郊外の住宅地が発展しました。不動産業者は様々な種類の小売店を一箇所に集めショッピングモールができ、またフードコートや映画館が置かれることで地元の住民が新たな消費を享受することができるようになった。

④大規模小売店

1962年、ウォルマートが誕生。「消費者をあらゆる意味で優先する方向に舵を切」りました。大規模店舗を構え、大量仕入れによって価格を下げ、消費者はより安い価格で購入することを優先するようになる。

⑤専門店

ウォルマート等の大規模なお店が普及すると、いわゆるコモディティ化が起きる。自分が持っているものは近くのあの人も持っている。

人間のおもしろいところは、このような状況になったとき「自分は特別でいたい」という感情が生じること。日本で「ユニバレ」という言葉が生まれたように、人とは違うものを所有することに価値が置かれるようになる。

⑥そしてeコマースへ

1994年、Amazon誕生。まずは本のeコマースから出発するが、当時の小売業の経営陣たちは小売市場におけるeコマースのシェア率があまりにも小さいこと、ネットなんかで買わないという安易な考えからこれを軽視。結果はみなさんご存知の通りとなった。

おわりに

この本はAmazonだけでなく、Google、Apple、Facebookについても書かれている。よくあるIT巨人礼賛の本ではなく、この四騎士によって牛耳られた世界を不安視し、警告を発する内容だ。しかしながら、これまでのネット業界の変遷や、これからの社会の変化を予測するために最適な本の一つと思う。