ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

@コスメは美容プラットフォーマーへ

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今回は「@コスメ」を運営するアイスタイルの決算資料を見ていきます。

2018年6月期決算説明資料

 

アイスタイルは言わずと知れた、日本最大のコスメ・美容総合サイト。商品の口コミ

サイトと考えていただければ良いかと思います。

それではまずは業績ハイライトからです。

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連結の売上高は28,470百万円でYoY+50.7%、営業利益は2,125百万円、YoY+45%と非常に大きく業績を伸ばしています。

「おっ、@コスメ順調だな」と思ってしまいそうなんですがセグメント別に見てみると、「@コスメ」が含まれるOn Platform事業(以後プラットフォーム事業と呼びます)はYoY+7.2%と成長が鈍化しているようです。業績upの主な要因はグローバル事業と、営業投資有価証券の売却に拠っているのが現実のようです。売上高も@コスメは他の2事業よりも少なく、会社の顔であるものの業績への貢献は低くなってきているのかもしれません(もちろん知名度は抜群です)。

 

セグメント別をもう少し詳しく見ていこうと思います。

プラットフォーム事業

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まず主力の@コスメが中心のプラットフォーム。4QはYoY+11.7%。今四半期はイベント開催もあり、収益が伸びています。小さく書かれていますが、BtoC課金はYoY-4.6%と微減しています。

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月間UU数は横ばいが続いているものの、会員数は増加を続けています。

会員数は増えていてもUU数が一定ということは、母数がある程度固まってきてその中で会員数が増えていると考えた方がよいのでしょうか。

 

おそらくそういう可能性を踏まえた上で、プラットフォーム事業で新しいサービスを始めようとしています。

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@コスメは主に20代~30代が利用するサービスですが、その年齢層よりもすこし上の層が利用する資生堂とのサービスを始めます。これにより、ユーザー層の拡大を図ると思われます。

最後に、「口コミサイトなのにプラットフォームなの?」と思われるかも知れません。次に店舗事業について書きますが、やろうとしていることは下図です。

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①@コスメにユーザーが訪れる

②「あ、この商品良さそう 」とブランドを知る

③ECや実店舗で買うことでユーザーとブランドがつながる

④購入実績が積み重なれば、@コスメの存在価値が上がり、また人が集まるようになる

「美容なら@コスメに行けば解決する」という皆が集まる場所(プラットフォーム)を目指していることになります。

 

Beauty Service事業(店舗事業)

では、次に店舗事業をみていきます。

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店舗売上高(4Q)2,708百万円  YoY+24.8%

EC売上高(4Q)596百万円 YoY+40.4%

 

こちらは順調に成長を続けています。@コスメから購買への動線がうまくできているのでしょう。特に、Amazon一強と言われるEC領域で大きく成長しているのは@コスメにファンが根付いているということを表しています。

 

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店舗は国内海外合わせて30店舗あり、2018年にオープンしたのはルミネ大宮店とららぽーと富士見店の2店舗なので急拡大しているというわけではなさそうです。逆に言えば店舗数は大きく増えていない中、店舗売上高が上がっているということなので各店舗の での集客力が強くなっていることを表しています。

 

さくっとですが、いかがだったでしょうか。化粧品の知識が全くないわたしですが、決算資料をみるのは楽しいです。特にEC周りでのアイスタイルさんの成長に期待したいと思います。

お読みいただきありがとうございました。