ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

人材不足を追い風にエンジャパンの成長がすごい

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先日、エンジャパン株式会社がジャスダックから東証1部もしくは2部への市場変更に関するリリースを出しました。

 

東京証券取引所における上場市場の変更に関するお知らせ

 

転職サイト「en」でおなじみの同社。人材会社はリクルートくらいしかIRを見てきませんでしたが、エンジャパンもあるしPERSOLもあるのでちょっと興味が出て来たので書いてみます。

 

決算資料は5月10日発表の2018年3月期決算説明資料です。

 

ちなみにエンジャパンのビジネスモデルを先に貼っておきます。

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基本的には企業が掲載する際の掲載広告料と採用時の成功報酬。にしても、多くのサイトを持っていますね。

 

絶好調の決算

まずはトップラインです。

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売上高は407.1億円、YoY28.3%。営業利益96.3億円、YoY+40.5%という非常に大きな成長をしました。とくに営業利益の成長率は過去最高を記録しています。

 

部門別でみると、求人サイトはYoY+34.3%、人材紹介はYoY+20.5%という両事業とも大きな成長をみせています。

 

空前の人材不足が追い風に

今日の日本経済で大きな問題とされるのが、「人材不足」です。知り合いの飲食店経営者数名に話を聞くと、アルバイト・パート人材の確保に非常に苦慮しており、他店との競争力をつける為に時給をあげるなどの施策をしていますが、なかなかうまくいっていないと聞きます。

 

投資先を含めたベンチャー起業家と話しても、採用(特にエンジニア)が本当に難しいと皆口を揃えます。

(逆にそのような人材は高待遇を得るとても大きなチャンスとも言えます)

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例えば上の表ですと、正社員の有効求人倍率は1.50倍。つまり、一人の求職者につき1.5の求人があるということです。てことは2人に対して3社。1社は採用できない。私が新卒入社した2012年は大変でしたー。

 

各企業が人材を確保するために、求人サイトや人材紹介を利用するわけですが、今回取り上げているエンジャパンもそれに漏れず、利用者(掲載企業)を増やしています。

 

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ユーザー数が何人等のデータはありませんでしたが、こんな図はありました。engageは企業の採用ページが最短3分で作成できるという、無料の採用支援ページです。

 

なんと開始1年半で8万社以上が利用しているというデータがでています。無料ということもあり、資金力がまだ小さいベンチャー企業を中心に利用しているのではと思います。

今後も強気の成長計画

そんなエンジャパンが出している今後の計画をみていきます。

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売上高553億円YoY+35.8%という非常に大きな計画を立てています。内訳をみると既存求人サイトでなんと50億円も増やすと。

 

人材不足ってのは、企業にとって辛いことですが人材会社にとっては絶好のチャンス。これからの成長が楽しみです。

 

 お読みいただきありがとうございました。