ベンチャーキャピタリストは思った

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一風堂ですら国内での成長が難しいラーメン業界。頼みは海外展開

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5月10日「一風堂」を運営する力の源HDの決算が発表されました。

今回は、力の源HDの決算資料を見ながら、国内および海外でのラーメン市場をみていきたいと思います。

 

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まず業績を見てみると、当期は24,451百万円でYoY+9.0%という伸びです。営業利益、純利益も伸びています。

しかしながら、次の2枚のスライドを見てください。

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国内店舗の売上はほぼ横ばいのYoY+2.8%増。2枚目のスライドには、ポジティブとは言えないことが並んでいます。

つまり、現在一風堂は現状維持がやっと、という状況のようです。

一方、海外店舗は売上高がYoY+28.7%と、非常に大きな成長をしており、なんと利益は約3.5倍とのこと。これだけみると、これからは海外店舗を成長させ、国内は現状維持をさせるという戦略が自動的に見えてきそうです。

 

国内と海外の状況をもう少し細かくみていきたいと思います。

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まず国内店舗(既存店)です。赤の太線が売上高ですが、前年を上回ったのは4月のみ。客数の減少を客単価upでなんとかカバーしようとしている状況です。

 

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一方、海外は6月以降売上高が前年比を上回っています。

ちなみに店舗はこんな感じです。

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アジアを中心に出店を続け、北米やヨーロッパにも店舗を構えています。

 

「国内はもう伸びないな。これからは海外だな」という考えは、計画にも表れています。

 

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もう国内既存店舗は前年比100%としています。成長はありません、ということです。店舗を増やすだけです。

びっくりしたのは、海外も既存店は前年維持としていることです。つまり、店舗を増やして売上を伸ばす。既存店の売上は伸びないと、あの一風堂がいっているわけです。

どんなにラーメン業界は厳しいんでしょうか。

ちなみに以前上場しているラーメン企業3社についてもまとめていますので、よかったらお読みください。

上場ラーメン企業をやや真面目に調べてみた - ベンチャーキャピタリストは思った

そういえば、最近一風堂に行っていないなと思いました。