ベンチャーキャピタリストは思った

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スマホシフトが順調に進んでいるヤフーの決算を眺めました

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今回は先月発表されたヤフーの2017年度通期の決算をみていきたいと思います。

各サービスの中身の方が面白いと思うので、業績はさくっとみていきます。

業績ハイライト

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全体では増収減益でしたと。

事業別でみると、

メディア(広告)事業 YoY+5.9%

コマース事業 YoY+13.7%

 あとは「スマートフォン経由比率」をわざわざ出しています。これは、ヤフーがスマホシフトに遅れたと言われていたので、それに対する説明の数字でしょう。 

前提として、ヤフーの主な事業は以下の2つです。

メディア(広告)事業

eコマース事業

 メディア(広告)事業

まずはメディア事業です。

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DAUは微減で9,053万。

大きく「スマートフォン経由が6,000万を突破」と書かれています。先ほども書きましたが、「ヤフーはスマホシフトが遅れた」というのをいい加減払拭したいのでしょう。

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 広告収益は順調に伸びているようです。

コマース事業

コマース事業はスライドが多いので、いくつかに分けてみていきます。

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まずはYahooプレミアム会員ID数が1.6倍に膨れ上がっています。

プレミアム会員は月額462円+税(ほぼ500円)で加入でき、様々な特典を受けることができます。

例えばヤフーショッピングやLOHACOでの買い物でポイントが5倍になったり、各種割引がきいたりします。

いわゆる有料会員が2,000万人近くもいるわけです。これだけで462円×2,000万=9,240百万円/月の売上です。

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 ポイントが5倍になるプレミアム会員が急激に増えているとなると、ヤフーショッピングでの買い物を増えるでしょう。

取扱高はYoY+31%となっています。

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興味深いデータがこちら。ヤフーショッピングの取扱高のうちプレミアム会員が占める割合はなんと72%。パレートの法則ではありませんが、有料会員が大半を占めているのは驚きです。

アマゾンでもプライム会員が無料会員よりも購入額が多いことは有名で、ヤフーでもその現象がはっきりとでています。

 2018年以降の取り組み

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ヤフーは宮坂氏から川邊氏にCEOが交代し、新たな体制になったこともあり、これからの取り組みの説明をくわしくしています。

これらを書くと長くなりますので、興味のある方は続きをご覧になっていただけたらと思います。

個人的にチャンスがあると思うのは、動画広告だと思います。

5G導入後、スマホで、外出先で動画を見ることは不便でなくなります。そうすれば動画広告にチャンスが出てくると思います。

一方、モバイルペイメント(スマホでの決済)はプレイヤーが多く、かつ日本での浸透度の低さから期待はしづらいです。

一時期ヤフーの株を持っていましたが、ほぼ横ばいでしたので売りました・・・

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。