ベンチャーキャピタリストは思った

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【書評・メモ】インターネットの次にくるもの①

 

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今回は書評というか、自分のインプットのためのブログです。

テクノロジー雑誌『Wired』の創刊編集長、ケヴィン・ケリー氏が考える「インターネットの次にくるもの」として12個の概念?を取り上げています。

ここでは、私が特に読み込んだ「Flowing(流れていく)」について書いていきたいと思います。

ちなみに、親友の奥さんのパパ(超有名コンサルの社長)もこの本を薦めていました。

 

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

 

レコード・CD→データとしての音楽

インターネットの発達により固体・物質がデータ化され無形化、つまり「Flowing(流動化)」していることを指摘しています。

わかりやすい例が音楽。

これまで音楽を聴くには、昔ではレコード、少し前だとCDなど物の中に音楽が入っていて、その中の一つの曲を聴くには順番に再生していかないと聞けませんでした。しかしながら、音楽をデータ化することにより、曲一つ一つを取り出すことを可能にしました。

これが「iTunes」です。

流動化されたものは無料へ

さらに核心に進むと、流動化(データ化)されたものは基本的にコピーが可能になり無料になっていくということです。

コピー可能なものは無料なので、 コピーできないものを売らなければならないと提起しています。

では我々は何にお金を払うのでしょうか。

著者は8つ挙げています。

  1. 即時性
  2. パーソナライズ
  3. 解釈
  4. 信頼性
  5. アクセス可能性
  6. 実体化
  7. 支援者
  8. 発見可能性

一つずつみていきます。

①即時性

Youtubeの登場により、動画や音楽を無料で楽しむことができるようになりました。

映画も上映開始後、少し経つとYoutube上で見ることができるようになります。

では、なぜ2,000円弱のお金を払って、われわれは映画館で観るのでしょうか。

それは、「すぐに観たい」という欲求を満たすためです。

つまり即時性です。少し待てば無料、でも早く観たいからお金を払う。

人間の欲求は面白いです。

②パーソナライズ

個人に特化したものにお金を支払う。無料なものは汎用的。だからこそ自分用にカスタマイズされたものにお金を支払うようになる。

③解釈

例えば無料ソフトの説明をした書籍を書店で見たことはないでしょうか。フリーソフトを使いこなすために、有料のコンテンツを購入する。面白い現象。

④信頼性

これはいわゆるセキュリティソフトです。

⑤アクセス可能性

現代社会においてもっとも重要な要素の一つといっても過言ではないでしょう。

従来であればわたしたちは、ものを所有してきました。本を買えば本棚に。

服を買えばクローゼットに。

しかし、ものが流動化される今日では、われわれはものを所有しない。常にクラウド上にそれがあり、使いたい時にアクセスをする。iCloudに月額課金をするのもそう。Spotifyに課金をし、大量の音楽にアクセスをすることができる。

⑥実体化

これからのファンビジネスにとって重要な要素だと思います。

Youtubeにより、われわれは音楽をネットから知ります。

そこでお気に入りのアーティストを見つけると彼ら彼女らのファンになり、そしてリアルな場を求めるようになる。

Youtubeで無料で音楽を聴けるにも関わらず、何千円と支払いコンサートに足を運ぶ。

⑦支援者

日本でいえばキングコング西野さんのビジネス手法でしょう。

彼を応援したいと考えている多数の人々が、彼のやりたいこと、プロジェクトを支援する。そして支援した人も恩恵を享受する形だ。

クラウドファンディングはこの最たる例だと思います。

⑧発見可能性

こう書いてしまうと難しくなってしまいますが、例えばNetflixのリコメンド機能。

AIが自分の趣味趣向を分析し、顕在化していない「観たいもの」を提案してくれる。

わたしたちは、こんな機能にもお金を払っている。

 

いかがでしたか。この本にはこれ以外にも11個のトピックが解説されています。

GWも近いので時間がある時に読んでみるといいかもしれません。