ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

ユーザー数110万人!上場時に炎上したあの企業のいま

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外食企業のIRを3社続けて書きましたが、「やっぱりネット企業がいい」と思い、また戻って来ました。

 

今回は、上場時に炎上したウォンテッドリーを見ていきます。

※資料は4月13日発表の2018年8月期第2Q決算説明資料です。

ウォンテッドリーの炎上って一体なんだったのか。

この場はあくまでもIRブログなんで炎上ネタをつらつら書くことはしませんので、リンクだけ貼っておきます。興味がある方は読んでみてください。個人的にはこの記事がよくまとまっているかなと。

media.request-agent.co.jp

 

そして上場時のウォンテッドリーを考察した記事としてこれはわかりやすかった!

www.wantedly.com

ウォンテッドリーのビジネスモデル

ウォンテッドリーのビジネスは3つです。

①企業が求人ページを作り、ユーザーが応募するプラットフォーム「Wantedly Visit」

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あんまりフルネームで言っている人はいませんよね。いわゆるこれが「Wantedly」です。

②名刺管理アプリ「Wantedly People」

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③チャットツール「Wantedly Chat」

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業績は右肩上がり、巨大な広告投下

ウォンテッドリーのマネタイズモデルは以下の○つです。

  • SNS「ウォンテッドリー」上での企業からの課金
  • プラスα機能が使えるオプション課金
  • 「Wantedly People」の動画広告収入
  • 「Wantedly Chat」の有料プラン

今回の決算では、下の2つはまだ決算に反映していないようです。

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売上を営業収益とここではしていますが、営業収益は500百万円でYoY+61.3%。営業利益は△88万円の赤字です。営業収益はQoQでも+15.7%と非常に大きな成長をしています。

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このグラフを見ても、成長が続いているのがわかりますね。

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個人および企業ユーザー数も開示されています。

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業績に話を戻すと、ほとんどの期が黒字なんですが、2つ大きな赤字の時期があります。これは広告費を集中投下した時期なんです。

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内訳からわかりますが、「Wantedly People」に相当広告費を投入しています。つまり、これからのビジネスチャンスはここにあると考えているのでしょう。名刺管理の強みはユーザーの数以上にビジネスパーソンの情報を取得することができる点です。そしてチャットサービスも展開しています。つまり、広告費と集中投下し、ネットワーク効果を使うことによってそのまま面を取ってしまおうという戦略でしょう。chatworkやslackに対抗するには相当な費用がかかるはずです。

今後のトピックスは?

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名刺管理では、「Sansan」という先行プレイヤーがいましたが、それに負けず200万人のユーザーがいます。また、シンガポールで事業展開がうまくいっているようです。 

株価は?

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株価を見ると上場後に相当上げましたが、それからは横ばいもしくは下落傾向で時価総額は約200億円です。

ウォンテッドリーの決算いかがだったでしょうか。個人的にはこの会社のIRすっかり忘れてしまっていました(会社で使ってるのに汗)。ビジネスSNSは日本ではまだ盤石なプレイヤーがいないのでこれからも頑張って欲しいですね。

「ココロオドル」成長を期待しています。