ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

大企業を退職したときを思い出してみた

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 たまたま目にした下のツイート。小林さんはメガバンクを退職され、現在は独立して仮想通貨に関するブログを書かれています。私も(従業員が8,000人くらいいたから多分)大きな金融機関を辞めてVCに転職した人間なので、色々思うことがありました。今回はそのことをつらつら述べていきたいと思います。 

就活では金融機関やインフラ系一択という安易な考え

新卒で国内の生命保険会社に入社しましたが、その会社に決めた理由は一番はじめに内定が出たからという極めて単純な理由でした。2012年卒で当時はベンチャーという言葉はほとんど使われておらず、大企業に入社することがステータスのようになっていたと思います。いまでは、ベンチャーへ就職するという選択肢も普通にあり、そちらの方が成長できる機会が多いというポジティブな意見も増えてきています。

前職の会社を否定するつもりはないことを先に明確にした上で。

入社して3年間、地方支社で営業や管理職業務を経験し、発令を待ちました。同期の半分くらいは本社、もう半分は首都圏の営業現場へ配属となり、私は首都圏の営業部への配属となりました。キャリアルートは明確になっており、このまま営業部を転々としていくことがわかりましたので、そのタイミングで自分の将来、自分のやりたいことを真剣に考えました。 

私の将来の目標(夢ではない)は、(海外の)サッカークラブの経営をすることで、これからのキャリアではそこにたどり着くのは容易ではないと判断し、退職しました。

就職活動時には自分の目標よりは世間体を気にしていたと、間違いなく思います。

退職時には無駄なエネルギーを大量浪費

首都圏に戻ってきて営業部で業務をする生活。所属する営業職員の方々の営業支援、採用活動、営業部管理等を経験しましたが、ふと外の世界に目を向けていると世の中はものすごいスピードで変化していました。サイバーエージェントでは、自分よりも若いグループ会社社長が誕生し、新規事業を多く生み出している(成功しているかは別として)。アメリカにはシリコンバレーというところがあり、ものすごいインベーションが起きている。特にザッカーバーグに関する本を読んだ時に、「自分はここで何をしているんだ」と痛烈に自己批判をしました。 

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自分もベンチャー企業で経営に携わりたいという気持ちが強くなり、色々調べるうちにベンチャーキャピタルを知り、今に至ります。

話を退職時の戻すと、直属の上司に退職の申し出をするわけですが、そこからの引き止め?(自分の評価のための保身?)があまりにひどかった。思い出すのも嫌ですが、特に頭に残っているものを書いてみます。

「大学に行かしてくれた両親が悲しむぞ」

「業務中に仕事もせずに転職活動していたのか」

「知り合いの調査機関に依頼して調査したんだが、その会社反社だろ」

毎日のように言われましたね。そして直接は言われませんでしたが、上司らは、「逃げるやつ、裏切り者」 くらいには思っていたようです。20年近く同じ会社に勤めていて、かつ思考も固まっているので、たった3年で退職する若いやつのことは理解できなかったと思います。そして自社を誇りにも思っていたんだと思います。否定はしませんが、それを他人にも強要するべきではないと思います。退職の申し出をしてから最終出勤日まで約1ヶ月半くらい出勤を続けました。有給休暇も取れませんでした。それでも、働く場を移すことができてよかったと思います。ですが、本当にエネルギーを使いました。

最後は法律がなんとかしてくれる

私にとって退職を申し出るのは、勇気と根気が要りました。でも、自分のやりたいことに向き合うと、これが最善の手段だと思いました。それに、憲法で職業選択の自由が明記されており法律を持ち出せば退職はできますので、思い悩んでいる人がいれば、最後は法律にしがみつけばいいと思います。自分の人生は一度きり。自分のやりたいことに向かって時間を使う方がはるかに人生有意義だと思います。