ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

来年はフードシェアリングがくる!?③

直近2回でフードシェアリングを手がける2つのスタートアップを見ました。

www.vcdiary.work

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一応3部作の予定なので、最終回の今回は2つのサービスを比較して、理解を深めていきたいと思います。

まずおさらい

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グローバルな課題として食料(食品)廃棄が非常に多いです。とりわけ日本の廃棄量は膨大な量です、というのがビジネスの根本にあります。この問題を解決するために生まれたのが、「フードシェアリング」です。つまり、食品を廃棄するのではなくシェアすることで廃棄量を減らす仕組みです。

 

ビジネスモデル

【TABETE】

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  • 飲食店がフードロスになりそうな商品を掲載(売価は店が決める)
  • ユーザーは自分が食べたいものを選び、その場でクレジット決済
  • お店に行き、購入ページを提示して商品を受け取る
  • 運営側は売価の35%を手数料として受け取る(5%は活動団体に寄付)

こんなビジネスモデルです。

【Reduce GO】

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  • ユーザーは月額1,980円で毎日2回注文ができる
  • 店はフードロスになりそうな商品を掲載
  • ユーザーが食べたいものを選び、店で受け取る
  • 運営側は月額料金の39%を手数料として受け取る。
  • 店舗側は月額料金の59%を均等分配される
  • 2%は活動団体に寄付

以上です。2つの大きな違いは以下の通りです。

  • ユーザーの支払い方法
  • 店舗側の報酬体系

2つともサービスが本格稼働していないため、まだ結果はわかりませんが、良いところもあり、難しいのでは、というところがあると思います。

 

ビジネスモデルのポイント

私見ですが、フードシェアリング事業のポイントは「店舗側の出品」にあると思っています。つまり供給。お店が商品を出品しないとビジネスになりません。特に「Reduce GO」はサブスクモデル(月額課金制)なのであっという間にユーザーが離れてしまいます。「TABETE」は成功報酬型なので売り買いが起きないと売り上げは伸びません。つまり店が出品をするインセンティブを与えなければいけません。

大事なのは以下の3つだと思っています。

  1. 出品することで廃棄が減る、環境に優しい、という啓蒙活動をする。
  2. 出品の手間が少ない。簡単に出品することができる。
  3. 廃棄が減り、かつ売り上げに貢献することを実感させる。

このビジネスはまだ時代が追いついていない感が(少なくとも日本では)あります。しかしながらヨーロッパの運動が日本にやってきた時大きく化けるビジネスだと確信しております。