ベンチャーキャピタリストは思った

上場企業のIR資料やベンチャー界隈、大好きなサッカーについて書いてます。

ライフネット着実に伸びています

今年6月に下記ブログを書きましたが、多くの方にご覧頂くことが出来ました。

www.vcdiary.work

「ライフネットやばいんじゃないか」、「とうとう岩瀬さんがfacebookでお願いし始めたぞ」など、ネガティブな話しが広がりましたが、決算資料を見る限り大きな心配はありませんでした。むしろ契約件数もしっかり伸びています。それから半年。少し前ですが11月に2017年度第2四半期の決算発表がされていますので、現状を見ていきます。

 

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まずはサマリー。始めにサマリーが来る資料は理解がしやすいです。岩瀬社長の影響でしょうか。では、下記にまとめると、

  • 経常収益(事業会社でいう売上)5,338百万円(YoY+6.4%)
  • 事業費2,295百万円(YoY+33.7%)
  • 保有契約件数248,635件(YoY+7.4%)
  • 新契約年換算保険料730百万円(YoY+15.1%)
  • 新契約件数16,442件(YoY+20.7%)

各KPIは確実に伸びています。ちなみに生命保険会社で重要な指標は以下の3つと言われています

  • 新契約件数
  • 保有件数
  • 年換算保険料
  • ※漢字系生命保険会社では営業職員数も

3指標とも伸びていますね。詳細は後述しますが、事業費の増加も営業成績に良い効果を与えているようです。

三利源はどうでしょうか。

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生命保険会社の収入は保険料ですが、利益を稼ぐものは三つあります。死差益(危険差益)、利差益、費差益です。死差益(危険差益)は年間の保険料収入に対して、年間の保険金支払いが少ない場合に発生します。被保険者の健康状態に対して適切な保険料を設定することができれば、この利益は増大します。もちろん、人の死や事故は不慮におこるため左右されることが多くあります。利差益は、保険会社が保険料収入を有価証券や国債、不動産に投資をしその利益が出た時に発生します。保険会社で一番稼ぐセクションはここではないかと個人的に思っています。運用部門にスーパースターがいれば大きく利益をあげられます。2008年頃のリーマンショック時には各保険会社散々でした。保険契約者は毎月決められた保険料を納めているのに、保険会社の運用が失敗することほど情けないことはないですね。最後が費差益。これは事業費用がどれほどかを表します。投資CFみたいに基本的にはマイナスになるはずです。そして基礎利益は、事業会社でいう営業利益です。ライフネットは営業利益が黒字です。

 

今後の戦略

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ライフネットの今後の戦略は上の3つです。個人的に思うことを書きます。ネット生保として業界を変える存在なのにこの戦略は残念です。ふつーの保険会社でもやれるじゃん、という感想です。岩瀬社長がどう思っているかわかりませんが、私は日本唯一の(生命保険の)InsurTech企業だと思っています。ITを使って、例えば被保険者の健康状態を常にウェアラブル端末でチェックし、保険料が毎月変わる仕組みや、契約者は健康に関するサービスが優待価格で受けられるなどの付加価値を提供して欲しいです。アメリカのOscarみたいに。

そんなInsurTech企業になるだろうと期待を込めて株を買っています。つまりこれポジトークです笑。現在の時価総額が約200億円です。1,000億円まで上がると思って持ち続けます。