【サラダ業界解説第2回】サラダ業界にユニコーンは出現するか

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第1回でアメリカのサラダチェーンランキングをみました。

www.vcdiary.work

その中で際立っているのが、2位の「Chopt」の2倍近くの店舗を持つsweetgreen(以下、SG)です。調べてみると、面白い会社だな~と思ったので書いていきますね。

sweetgreenって何ですか

sweetgreenは2007年に、ジョージタウン大学院の院生3人が創業したサラダチェーンの会社です。

 

オシャレな内装や、インスタ映えするサラダの盛り付けに目に行きますが、大きな特徴は、なるべく店舗近隣の農家から野菜を仕入れている「地産地消」にあります。SGは彼らのコアバリューにも謳っているように、三方よし、や持続可能性、人と人のつながりを大事にしています。

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 店舗数は筆者が調べたところに寄りますと、79店舗あります(すべて米国国内。2018年1月15日調べ)。直近では全店舗でキャッシュレス化したこともニュースになりました。下記の記事に詳しく書かれています。

fortune.com

サラダの市場規模ってどのくらいありますか。

アメリカのサラダ市場はどのくらいなのか。調べてすぐには出てきませんでしたが、Fresh Plazaというメディアの「Salad was the largest organic market for 2016」では、Packaged Salad(SGで出しているようなサラダだではなくスーパーで売っている、パックに入ったサラダも含みます。おそらく汗)は約8.8億ドル(880億円)です。第1回でみたように、日本のサラダ市場規模は2017年で約3,400億円でした。

「あれ・・・?全然アメリカの方が低いよ」と思ったのでThe Atlanticの記事を見てみると、2015年のデータですが3億ドル(300億円)でした。そうなると、日本のサラダ市場がどれほどでかいが分かります。

www.theatlantic.com

上の記事内では、以下のように書かれており、この状況は日本でも似ていると思います。

“There’s a lot of good regional brands, but there’s no national player. So the race is who’s going to be the national player for salads.”

「地域に根差した良いお店は多いが、全国規模の店がない。どの店が全米最大規模のサラダチェーンになるのか」

 メニューはどんなものがあるの

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メニューはどうでしょうか。HPでメニューをみようとすると、地域を選ぶ画面が出てきます。前述したように、SGは地域の農家と契約しているので、広大なアメリカをカバーすることは出来ません。よって、地域ごとにメニューが異なります。

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ニューヨークのメニューを一部貼ってみました。KALE CAESARなんかは一般的な商品のようです。SPICY SABZIにはVegan用のマークがついています。また、SGは独自にアプリを開発しており、オンライン上で注文し、店舗で受け取ることが可能です。

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資金調達額がとんでもない

HPなどを見ていると「へ~、おしゃれな飲食店だな~」と感じますが、SGのすごいところはその資金調達力。これまでシリコンバレーの企業顔負けの資金調達をおこなっています。

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これまで8回、合計1.28億ドル(128億円)の調達をしています。直近では2016年8月に4,000万ドル(40億円)を調達。Revolutionという米VCがリードとして連続で入っています。調達金額を見るとネクストユニコーンの候補といってもよいのではないでしょうか。

サラダ市場は次なる成長市場か

アメリカ最大のサラダチェーン店は100億円以上の調達をしていますがそれでも店舗数は100店に満たない、そして日本では群雄割拠の状態です(日本のサラダ市場については後日書こうと思います)。まだ市場が成熟していないため、これから大きな市場になるではと期待を込めて思っております。

 

ワシントンポストにSGについて詳しい記事が載っていましたので最後に貼っておきます。それでは。

www.washingtonpost.com

注)計算しやすいように1ドル=100円で計算しております。

え、カウモ買収されてる。

PR事業で有名な株式会社ベクトルが1月12日に発表した第3四半期報告書に、さらっとカウモ買収が書かれていました。

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Skyland VenturesやEast Venturesが投資をしていた同社の全株式取得総額は3.5億円。カウモは2014年創業で、欲しいものと出会えるメディアサイトを運営しています。

kaumo.jp

にしても買収価格3.5億円・・・。創業から3年って考えるとどうなんだろう。シードシリーズでもこのくらいのバリュエーションになる会社多いしな~。買い叩かれたのかな。

 

次回はサラダ業界の続き書きます。

 

【サラダ業界解説第1回】アメリカサラダチェーンランキング

今回はサラダ業界について。訳あってサラダ店関連の仕事をしています。みなさんは、いわゆる「おしゃれな」街でサラダ店を見たことがありますか?表参道や麻布十番など、おしゃれなお店が集まる地域にサラダ店が出店をしています。日経MJによるとサラダの市場規模は拡大中で3,500億円に届きそうです。

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ファストフード先進国のアメリカではその反動なのか、サラダチェーンが事業を拡大しています。何回かに分けて各チェーンを見ていこうと思いますが、まずはサラダチェーンのランキングを見てみます。

www.thrillist.com

詳細は上記事に譲りますが、記事によるともっとも店舗数が多いのは「sweetgreen」(以下、SG)の62店です。その次に「Chopt」の39店などが続きます。面白いことに、sweetgreenはスタートアップ顔負けの資金調達をしており、Crunchbaseによるとこれまで$128,595,000を調達しています。これ間違いなくユニコーンですよね汗

https://www.crunchbase.com/organization/sweetgreen

詳しくは次回のブログで書いていきます。

 

2017年仮想通貨成績

あけましておめでとうございます。2018年もよろしくおねがいいたします。さて、仮想通貨です(突然w)。ブログでは全く触れておりませんでしたが、12月はじめに20万円分買いました。ブームの直前と自負しております。コインチェックとビットフライヤーにそれぞれ10万円ずつ入れました。コインチェックではファクトムとリップルを、ビットフライヤーではイーサリアムとモナコインを保有しています。

ビットフライヤーぼろ負け

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ぶっちゃけビットフライヤーはトントンむしろマイナスです泣。現在の仮想通貨世界では、プラマイゼロはむしろ負けです!

コインチェックは順調

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リップルが年末に爆上げし、ファクトムは新年爆上げ中。

 

2018年はガチホ一択

2018年は仮想通貨を売りません。暴落した際に買い増すことを続けます。2018年12月31日にどんな成績になっているか超楽しみです。MBA留学の資金になればと思っています。

来年はフードシェアリングがくる!?③

直近2回でフードシェアリングを手がける2つのスタートアップを見ました。

www.vcdiary.work

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一応3部作の予定なので、最終回の今回は2つのサービスを比較して、理解を深めていきたいと思います。

まずおさらい

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グローバルな課題として食料(食品)廃棄が非常に多いです。とりわけ日本の廃棄量は膨大な量です、というのがビジネスの根本にあります。この問題を解決するために生まれたのが、「フードシェアリング」です。つまり、食品を廃棄するのではなくシェアすることで廃棄量を減らす仕組みです。

ビジネスモデル

【TABETE】

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  • 飲食店がフードロスになりそうな商品を掲載(売価は店が決める)
  • ユーザーは自分が食べたいものを選び、その場でクレジット決済
  • お店に行き、購入ページを提示して商品を受け取る
  • 運営側は売価の35%を手数料として受け取る(5%は活動団体に寄付)

こんなビジネスモデルです。

【Reduce GO】

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  • ユーザーは月額1,980円で毎日2回注文ができる
  • 店はフードロスになりそうな商品を掲載
  • ユーザーが食べたいものを選び、店で受け取る
  • 運営側は月額料金の39%を手数料として受け取る。
  • 店舗側は月額料金の59%を均等分配される
  • 2%は活動団体に寄付

以上です。2つの大きな違いは以下の通りです。

  • ユーザーの支払い方法
  • 店舗側の報酬体系

2つともサービスが本格稼働していないため、まだ結果はわかりませんが、良いところもあり、難しいのでは、というところがあると思います。

ビジネスモデルのポイント

私見ですが、フードシェアリング事業のポイントは「店舗側の出品」にあると思っています。つまり供給。お店が商品を出品しないとビジネスになりません。特に「Reduce GO」はサブスクモデル(月額課金制)なのであっという間にユーザーが離れてしまいます。「TABETE」は成功報酬型なので売り買いが起きないと売り上げは伸びません。つまり店が出品をするインセンティブを与えなければいけません。

大事なのは以下の3つだと思っています。

  1. 出品することで廃棄が減る、環境に優しい、という啓蒙活動をする。
  2. 出品の手間が少ない。簡単に出品することができる。
  3. 廃棄が減り、かつ売り上げに貢献することを実感させる。

このビジネスはまだ時代が追いついていない感が(少なくとも日本では)あります。しかしながらヨーロッパの運動が日本にやってきた時大きく化けるビジネスだと確信しております。 

来年はフードシェアリングがくる!?②

前回に引き続き、「フードシェアリング」を取り上げます。前回は「TABETE」を取り上げました。

www.vcdiary.works

廃棄になるかもしれない商品を安い価格で販売するサービスでした。今回SHIFFT株式会社が運営する「Reduce GO」を見ていきます。

reducego.jp

ビジネスモデルは?

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消費者側は月額1,980円を支払うことで、1日2回注文ができる仕組みです。わかりやすく計算すると、2,000円で30日なので・・・なんと1日60円計算。うまく注文ができれば食費を相当節約することが出来ます。すげーーー!

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 飲食店向けの説明資料もHPにありました。「TABETE」のサイトといい、親切だな〜と思います。よく見てみると、なんと加盟店舗には均等分配。つまり、登録さえしてれば何もしなくてもお金が受け取れるのか。う〜ん、この戦略が吉とでるか、凶とでるかは見ものですね。ちなみに2018年春ローンチ予定とのことです。

次回は「TABETE」と「Reduce GO」のビジネスモデルから良いところやデメリットなところなどをまとめてみたいと思います。

来年はフードシェアリングがくる!?①

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聖夜の夜ですが、自宅で一人です。題名に書いた「フードシェアリング」を聞いたことがありますでしょうか。その名のとおり、食べ物をシェア(共有)しようという動きです。フードシェアリングを事業化する企業が日本では2017年に登場しました。

今回は株式会社コークッキングが運営する「TABETE(たべて)」を見ていきたいと思います。

ビジネスモデルは?

「TABETE」は2017年9月にβ版を開始し、現在もβ版で運用しています。コークッキングのHPにビジネスモデルのスライドがあったためこれを見ていきます。

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流れはこんな感じです。支払いは事前にクレジットで済ませ、店に行って商品を受け取ります。運営側は手数料をもらうというモデルです。

日本のフードロスはとんでもないことに!

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日本では年間621万トンが廃棄されているとのこと。コンビニの弁当の廃棄はよく言われていることですよね。確かにもったいない。金額を安くして売ろうにも、コンビニの本部が値下げをさせない、というのを聞いたことがあります。お店側の論理だと、ショーケースが空だとイメージが悪いので、品揃えをしっかりしておくことが必要なのかもしれません。

欧州ではすでに動きが

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似たようなサービスがデンマーク発の「too good to go」。すでに英国を初めヨーロッパ6カ国で展開されており、情報によれば店舗登録数が2,000店舗ともいわれれいます。フランスではスーパーマーケットの商品を廃棄することを禁ずる法律まで出来ています。お店側は廃棄する食品を「フードバンク」と呼ばれる機関に提供し、生活困窮者に配給する仕組みになっています。ヨーロッパの動きが日本にやってこればこのビジネスにチャンスがやってくるのでしょうか。

次回は同様のサービス「Reduce Go」を見たいと思います。